2006.12.15 Fri
記憶の風景-6(完)
穏やかな笑顔は川の流れと、火葬場と共に?
現地ガイドが、突然「皆さん今日はラッキーです〜」と手をたたいてバスの外を指さす。
車の荷台に、喪服の人を乗せて走る隊列、それは葬式であった。
自分の苦しみや厄など、全ての悪いものを、火葬場で一緒に焼いて貰えるから
タイではお葬式に出会うと、良い日とされるのだと教えてくれた。
その車の一団は、村の煌めくほど立派な建物へ向かっているのであった。
今日は、特に上機嫌なガイドの声に聞こえる!
「あれは火葬場です〜。どの村にもお坊さんと寺があるデス〜」との説明だが?
その訳は後で理解することが出来るのであった。
アユタヤ観光で、一番大きな建物の前を通りかかると、
そこの刑務所に、私の甥子が入っていたとガイドが説明を始める。
田舎の、両親も自慢の真面目な優しい子だったが、大学生の頃
アルバイトで借りて乗ったバイクから、麻薬が発見され逮捕されたとの話であった。
車検もない国なので、どこで誰が乗ったのか解らないはずだが・・・?
きっとアバウトな取り調べでの結果だと思う。 しかし、彼は麻薬の罪で重刑に服した。
刑期を終え出所したが、仲間から腕に強制的に入れ墨をされて帰って来たのであった。
とても可哀想で、親戚縁者みんなが凄くショックを受けたと話してくれた。
日本では若者たちがファッションで刺青を入れているが、それはタイでは
犯罪の前科者を意味する。この国ではまったく理解できないだろうと思った。
タイの国では、男子は必ず仏門に入る事と、軍隊の徴兵制に従う義務があり、
仏教の教えで善悪を習い、責任と国を守ことを、軍隊で訓練すると言うのである。
「でも、出家するって大変な事でしょ〜」と聞いてみると、
「仕事の都合もあるから、二年や三ヶ月、短いので一週間のコースもあるデス〜」
何だかビジネス的で、懐疑的な仏門システムだなと思った。
「老後は男女とも、お坊さんと尼さんになり、出家する人が多いです」
・・・・タイのお年寄りの老後は、さぞ大変だろうと案じていると、
「タイには老人ホームはありませんデス〜」
「子供達に迷惑が掛かるからと出家し、村のお寺に入りますデス〜」

「そこで、托鉢をして生活をし、火葬場付のお寺で余生を過ごすデス〜」
だから、日本のように晩年の心配は無いと言いたいのだと思った。
お寺の建築へ、協力しなかった老人は出家ができないので、
村人が建てるお寺には、多額のお金が集まるのだと、説明してくれた。
それで、村には住宅よりも立派な、お寺と火葬場が、あるのかと納得できた。
驚いたことは、七日後に遺骨を細かく砕き、それをチャオプラヤ川へ
全て流す風習が有ることだ。
そうする事で、亡骸が身軽になり、あの世へ早く行くことが出来るとのこと。
そのため、タイ国には、お墓というのが存在しないらしい。
川の流れと共に消えて行くのだ! とてもシンプルな人生の考え方だと思った。
そして、不思議とこの国が豊かに思えて来るのだった。
ほとんどの国民の生活は貧しいタイ国だが、
子供とお年寄りを大切にする優しさに満ち溢れていた。
ガイドの甥の青年も、今は苦労して生きているだろうが、
こんな優しい国だから、きっと老後は村のお寺に住み、
穏やかな笑顔で人生の流れを受け入れ、
そして自分自身のために、チャオプラヤ川に合掌していることだろう。
なんと羨むべき人生の流れだ!・・・ コープン カップ(タイ語で感謝)


現地ガイドが、突然「皆さん今日はラッキーです〜」と手をたたいてバスの外を指さす。
車の荷台に、喪服の人を乗せて走る隊列、それは葬式であった。
自分の苦しみや厄など、全ての悪いものを、火葬場で一緒に焼いて貰えるから
タイではお葬式に出会うと、良い日とされるのだと教えてくれた。
その車の一団は、村の煌めくほど立派な建物へ向かっているのであった。
今日は、特に上機嫌なガイドの声に聞こえる!
「あれは火葬場です〜。どの村にもお坊さんと寺があるデス〜」との説明だが?
その訳は後で理解することが出来るのであった。
アユタヤ観光で、一番大きな建物の前を通りかかると、
そこの刑務所に、私の甥子が入っていたとガイドが説明を始める。
田舎の、両親も自慢の真面目な優しい子だったが、大学生の頃
アルバイトで借りて乗ったバイクから、麻薬が発見され逮捕されたとの話であった。
車検もない国なので、どこで誰が乗ったのか解らないはずだが・・・?
きっとアバウトな取り調べでの結果だと思う。 しかし、彼は麻薬の罪で重刑に服した。
刑期を終え出所したが、仲間から腕に強制的に入れ墨をされて帰って来たのであった。
とても可哀想で、親戚縁者みんなが凄くショックを受けたと話してくれた。
日本では若者たちがファッションで刺青を入れているが、それはタイでは
犯罪の前科者を意味する。この国ではまったく理解できないだろうと思った。
タイの国では、男子は必ず仏門に入る事と、軍隊の徴兵制に従う義務があり、
仏教の教えで善悪を習い、責任と国を守ことを、軍隊で訓練すると言うのである。
「でも、出家するって大変な事でしょ〜」と聞いてみると、
「仕事の都合もあるから、二年や三ヶ月、短いので一週間のコースもあるデス〜」
何だかビジネス的で、懐疑的な仏門システムだなと思った。
「老後は男女とも、お坊さんと尼さんになり、出家する人が多いです」
・・・・タイのお年寄りの老後は、さぞ大変だろうと案じていると、
「タイには老人ホームはありませんデス〜」
「子供達に迷惑が掛かるからと出家し、村のお寺に入りますデス〜」

「そこで、托鉢をして生活をし、火葬場付のお寺で余生を過ごすデス〜」
だから、日本のように晩年の心配は無いと言いたいのだと思った。
お寺の建築へ、協力しなかった老人は出家ができないので、
村人が建てるお寺には、多額のお金が集まるのだと、説明してくれた。
それで、村には住宅よりも立派な、お寺と火葬場が、あるのかと納得できた。
驚いたことは、七日後に遺骨を細かく砕き、それをチャオプラヤ川へ
全て流す風習が有ることだ。
そうする事で、亡骸が身軽になり、あの世へ早く行くことが出来るとのこと。
そのため、タイ国には、お墓というのが存在しないらしい。
川の流れと共に消えて行くのだ! とてもシンプルな人生の考え方だと思った。
そして、不思議とこの国が豊かに思えて来るのだった。
ほとんどの国民の生活は貧しいタイ国だが、
子供とお年寄りを大切にする優しさに満ち溢れていた。
ガイドの甥の青年も、今は苦労して生きているだろうが、
こんな優しい国だから、きっと老後は村のお寺に住み、
穏やかな笑顔で人生の流れを受け入れ、
そして自分自身のために、チャオプラヤ川に合掌していることだろう。
なんと羨むべき人生の流れだ!・・・ コープン カップ(タイ語で感謝)


| タイ旅行記 | 21:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑













